「ヒルサイドテラス」近寄ってみたくなる場所にはどんな要素があるのか?

考えさせてくれる建築 その1

突然ですが美しいホールの写真から初めていきます。階段の仕上げと異なる大理石の仕上げは明かり取りのガラス目掛けて絞り込まれ光を演出しまるで彫刻のような存在感なのにガラス背後に配管を貫通させてしまうという美と機能を同列に扱う設計者のモダニズム感が表れているような気がして嬉しくなりました。こちらの写真は槇文彦氏設計の代官山「ヒルサイドテラス」G棟のホールの写真です。

階段を見切る御影石とその先にあるホール側御影石の納まりを変え場の違いを表している。
ガラス背後の配管はsus製でパンチング加工が施され光に映し出されている。

突然ですが私達は昨年末、代官山「ヒルサイドテラス」周辺を3時間程歩いてきました。設計者の槇文彦氏と言えば長野市民にとっては長野市庁舎、長野市芸術館の設計者として認識している人もいるかと思いますが今回訪れた理由は氏の建築計画の概念「群造形:コンポジショナル・フォーム」によって生まれる建築と建築の間、外部空間の豊かさを感じ現在私達が建築中の「nou-kura」のコモンスペースについて考えを深める為です。外部の前に内部のホール設えに感激してしまいました、、、

さて全体模型がF棟に飾られていました。1968年から1998年にかけて段階的に建設された本施設は代官山集合住居計画としてクライアントである朝倉家(朝倉不動産)からの依頼で始まったそうです。当初は住居のみでしたが先駆けて職住一体のSOHO的ライフスタイルの提案をしたり店舗を想定したエリアや、ギャラリー、ホール、図書館などの文化施設なども備えた先進的な提案が成されています。

詳細につきましては以下図書に任せるとして私達の体験談を。

旧山手通り越しにF棟を見る    この無機質な感じのファサードを見ると一瞬突き放されたような誤解をしてしまうのは私だけでしょうか。しかしつい足を踏み入れたくなる感じは既存地形を活かしながら幾何学的な建築を用いて記号的リズムを作り地形、植物によってヒューマンな場所を作り出している、という対比によるものか。

C棟の西面  煙突形の裏に配管が隠されているので通りからは見えない。設備計画の周到さが気持ち良い。

E棟とD棟の間の駐車スペース   猿楽塚が隣にある。

F棟とG棟の間   それぞれの棟にコモンが配されている。どれも個性的な設えなのですが一貫性がある。所々にテーブルと椅子があり思い思いの時間を過ごせる。色々見ていると足元のデザインが周到である事に気づいた。

コモンとしての魅力は足元のデザインにある事を学びました!!