考えさせてくれる建築 その2
コンセプトハウス「nou-kura」工事も順調に進んで今週中には外壁工事が完了します。改修工事なので下地を既存に合わせて作らなければならないし既存が真っ直ぐでないので大工さんには苦労をかけているけれどいつも良い仕上がりで嬉しい!!



外壁工事が完了間近となると設計サイドは急がなければならないことがあります。そう、外壁の色極めです、というか外観全体の色決めです。もちろん計画段階で屋根の色、樋の色、窓の色、換気口の色、水切りの色など全て方向性は決めているのですが、大きな面の外壁はいつも工事中から近くで見たり、離れて見たり、とても遠くから見たりして色々想像するのですが頭を悩ませます。
色について悩んでいる時思い出すのがコルビュジェの「色彩とは生命のしるしである」1と言う言葉です。(コルビュジェの色彩計画の実務は複雑でよくわかりませんが理論の概要についてはこの本が時代毎に語っている理論を繋ぎ解説してくれている)
生活の中に色彩を取り入れることは暮らしを豊かにしてくれると思っています。

さて、実際の色彩計画は、、、、私の場合「とにかく色々やってみる」 です。色だけに、、、
例えば今回室内から斜めの壁がロッジアに突き出てくるのですがその壁は室内にお客様を誘う重要な壁です。何かこの施設の象徴的な色はないかと思い庭先のツバキの葉っぱを切って色を解析します。屋号は椿建築所ですから。解析なんて偉そうですが今はスマホアプリで便利なものがあります。私はDICのCOLORGUIDEというアプリで写真から色を抽出して検討してます。

以下がアプリ画面。対象のあるポイントにカーソルを合わせるとDICの色番号が出てきます。


それを元に色相が周辺の色、補色のもの、或いはインスピレーションで選びカラーチャートを作ります。

そうして画像に色を落としてみます。




北国街道側から見る外観も同様にシュミレーション。今は現場でササっとできますね。




最後に完成形をイメージしてちょっと描いてみました。北国街道側のブロック塀を隠すために設ける板塀は高さ1800mm程度とし足元にドウダンツツジを植えます。板塀の裏には半屋外のロッジアを設けコモンスペースとして機能することを望んでいます。楽しみ楽しみ。

色彩計画は奥が深く私も深めていきたいと思っておりますが本当に色の世界は深い、、、、理論的に考えることは大切ですがお施主さんと自分の体験をもとに色の話をしている時も楽しいです。
- 「色彩とは?それは身体の中にたくましくめぐる血である。色彩とは、生命のしるしである。庭や畠にある花には「古色」はない。空は天気のよいときには青い。耕し起こされた土、立った岩、露わな地層などのくすんだ協和音は、冬のあとの春ごとに生まれ変わる生の爆発の堅固な踏切台である。色彩!」 (『伽藍が白かったとき』)より ↩︎

