円安・資材・燃料高などにより、あらゆるものの価格が高騰しています。残念ながら、建築もその例に漏れません。
コロナ渦以前とくらべると、2割か、それ以上に建築費があがってしまっています。
限られた建築予算をどう割り振るか。椿建築所の提案が、リノベーションです。
空き家を手に入れ、リノベーションする
リノベーション[renovation]とは、ラテン語のre(再び)+novus(新しい)を語源とする、「再び新しくする」ことを指します。建築では、すでにある建物に手を加え、もう一度新しく蘇らせることをいいます。日本には多くの空き家があります。長野県の空き家率は、全国3番目の高さです。別荘が多い土地柄、どうしても空き家率が高くなってしまう(別荘は空き家としてカウントされます)のですが、別荘を除いても、空き家の数は少なくありません。そして、その多くは、思いの外、安く手に入れることもできるのです。
既存のスケルトンがコスト削減に
椿建築所のリノベーションは、単に見た目を新しくするだけのものではありません。基礎、木構造(スケルトン)といった、まだまだ使えるものには十分にその役割を果たしてもらいながら、断熱や耐震は新築に準じたレベルに仕上げます。すでにあるスケルトンに、新築だったら必要なコストを負担してもらう、という考え方です。
リノベ対象の建物の取得価格に依りますが、これまでの例では、新築するのと比較して★★★万円ほどコストを抑えることができています。
使えるスケルトンを活かしながら、必要な場所には補強をすることで、コストを抑えながら性能を担保します。
リノベを選んで、まちなかに暮らす
建物に必要なコストが少ない分、土地に費用を回す、という考え方もできます。まちなかの利便性の高い場所は、どうしても土地代が高くなりがちです。けれど、建物でその分のコストを吸収することができれば、住みたかった土地に暮らすことができるのです。土地・建物のどこに予算を配分するのか。そうしたことも考えて、リノベーション用建物を選びましょう。
もちろん、建物探しからご相談を引き受けます。これは、と思う物件を見つけたら、ぜひご相談ください。
妻科でのリノベーション例。当初、新築を考えていたお施主様でしたが、利便性のいい場所にあった中古住宅を手に入れ、リノベーションしました。[画像の中央のスライダーを動かすと、リノベ前・後が比較できます]
写真の妻科の例では、建物だけでなく、門扉やブロック塀を取り除くことで、街に新たな小路を生みました。自分の建物だけでなく、まちなみもリノベーションすることで、地域に価値を残すことも、大切なことだと考えています。