農ある暮らしのデザインを皆で考える
苗植えをバタバタと済ませ水くれに勤しむ毎日ですがちゃんと仕事もしております!!先日も工務店設計者の鍛錬の場として知られている「秋山設計道場」が長野市で開催され私がホスト工務店として皆様をご案内させていただきました。案内先はもちろん現在進行中の長野市田子での「農ある暮らしデザインプロジェクト」と近年良縁が重なり建築させていただいた山ノ内町Yさんの家、Qさんの家2件の住まいです。

- Yさんの家は2021年冬完成。住宅と別棟ゲストルームを玄関風除室で繋ぎ双方に面するアウトドアリビングを設けた信州の暮らしを満喫するために考えたプランが特徴です。

- 続いてQさんの家は2024年春完成。住宅の土間→デッキ→庭が段差なく納められていて室内と室外を一体のものとして捉えている。


- 東側のデッキスペースも屋根で守られている。里山を眺めながら朝食をとっているとのこと。

- 秋山設計道場の主催者、名古屋コスモホームの鈴木社長。工務店設計者の学びの場を15年も続けられている。本当にすごいことです。

- 秋山設計道場は師範である建築家秋山東一先生の設計メソッドを学ぶべく月1回、二日間の日程で行われる。1日目はホスト工務店の仕事と課題敷地を見学し翌日半日でA3用紙1枚に与えられている課題条件を踏まえたプランを作成、午後各々プレゼンテーションをしていく実践形式の学びの場。今回の課題は弊社が今秋開業するツバキ食堂の隣にある中古住宅の建て替え計画でテーマはズバリ「農ある暮らし」の提案である。4人家族が隣接する畑を耕作しながら生活をしていく事を踏まえ農業と建築の関係性を考えながら建築計画に反映させる、これからのライフスタイルの提案です。

- 上記は私の案。農業で生計を立てるのではなく主生業を耕作機械の修理業とし2階に事務所件修理場を備えた職住一体を前提とした案を考えてみた。農業用耕作機械や資材を収納する倉庫を併設しさらに駐車場下に畑で採れた野菜の貯蔵庫を計画、台所とひとつながりの動線を確保しダイニング、そして屋根で守られた土間スペースへと続いていく。1階が生活の場であり2階が仕事の場であるがどちらの階も眺望の良い東方向に開いたプランであり2階は緑化した屋根上に出られる。眺望の良い東側の屋根付きスペースを広めに取り外部からのアクセスを2方向から可能としたのは畑で作業を行う人も家から見守る人も視界が閉ざされる事なく繋がっていられること、また隣人や客人などが立ち寄りやすいオープンなものとしておきたいと考えたからである。いかがでしょうか。